- ご入園ご進級おめでとうございます
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1年の中で期待と不安が入り混じる「新学期」は、子どもも大人も、「初めて」の事柄に心も揺らぐことでしょう。つい半年前迄お腹の中にいた子どもが、数か月後には集団生活の仲間入りをしている場所が0歳クラスです。これまで保護者と離れることの少なかった子ほど、周囲の声や音、匂いの違いを感じとり、園の環境に慣れるのに時間を要することがあります。
5ヶ月で入園したSちゃんは、当初から泣き始めるとなかなか止まらない子でした。家庭では母乳だったこともあり、温度に敏感で吸い口の違和感から哺乳力も弱くお腹が満たされない状況が続きました。又入眠時は持参した毛布の感触が無いと落ち着かず、Sちゃんの心は不安で一杯だったと思います。言葉に出せない思いを泣くことで周りに伝えてくれている姿に、保育者は生理的欲求を満たすことやその時々の心の動きを受容し、「安心する居場所」となるよう関わっていきました。
初めての園生活に送り出した保護者も又、様々な思いを抱いています。Aさんは、一年間の育児休暇を取り止め、出生9か月で入園を決めました。日中は子どもと二人きりの事が多く、次第に社会から孤立してしまう様な疎外感に陥り、「子どもが泣きやまないとイライラしてしまう。」そんな自分に「子育てへの自信が持てなくなっている。」と心情を明かしてくれました。子どもへの向き合い方は普遍的で手探りの日々が続きます。保育者が保護者の在りのままの感情に添いながら、思いや望みを共に考え信頼関係を築いていきました。Aさんは悩みや気づきを保育者と共有することで気持ちに整理がつき、職場復帰後は社会との繋がりや仕事の充実感から「子どもに対して余裕を持って接することができる」と知らせてくれました。保護者には、丁寧で柔軟な対話が大切であると改めて感じた瞬間でした。
又、進級児にとっても環境の変化が大きく感じられる4月は、保育者の心構えとゆるぎない愛情で子どもたちの心持ちは安定します。そのことを胸に留め、それぞれの「今」の姿を認めながら願いを拾い手助けを必要とする時に適切な対応を心がけています。
子どもを取り巻く私たち大人は、目に見えないことを「信じて」見守り、「待つ」。すぐには結果のでないことも多いのが「保育」「子育て」の営みです。いつも、人に寄り添い続けることは難しいですが、育ちへの種蒔きの労を惜しまず進んでいきましょう。
どんな時でも「大丈夫」と神さまに受けとめられていることを覚え、今年度も園と保護者の皆様方と協力し合い、子どもたちを見守りながら過ごして参りたいと思います。
- お知らせ
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令和6年度 2歳児クラス(満3歳児 1号認定)1名募集中
詳細につきましては、お問合せ下さい。(担当:長田)入園のご案内
なでしこ通信より
今月の主な予定
2024年4月
- 4日(木)
- 入園式
- 5日(金)
- じゃがいも植え付け(月・星)
- 10日(水)
- 身体測定
- 24日(水)
- 誕生日会
- 26日(金)
- 未満児誕生会
- 30日(火)
- 避難訓練